
中華オーディオ製品ってどうなの?

このブログではオーディオ系のガジェットを中心に紹介しています。製品を購入する時はほとんどがAmazonなわけですが、Amazonでオーディオ製品を検索していると「見たことも聞いたこともないようなブランド」のものを見かけます。出品者名をクリックすると住所が表示されて、その多くが中国の深センです。
中国の南のほうに広東省があって、省内には広州や深センなど工業製品の生産地が集中しています。私は広州は何度か行ったことがありますが、なぜか深センは一度もないです。
まぁ、そんな中華オーディオ製品ですが「オーディオ製品は音質がいのち」ということで、自分はこれまでは有名ブランドばかりで中華モノには手を出していませんでした。ですが、主だったオーディオ・メーカーの製品は中国をはじめとする東南アジア諸国で製造されています。自分が好んで使っているオーディオ製品もよく見れば「Made in China」であることが多いです。
今やGNPで世界第二位の中国。裕福になった中国人が日本へ観光に来て爆買していく様子が報道されているのは皆さんもご存知かと思います。そういう彼らがわざわざ日本へ来て高価な工業製品を買っていくのは、「中国国内の製品にニセモノが多い」という事情があります。
ホンモノを知らなければ中国国内で目利きもできませんから、ニセモノが売られていない日本へ来てホンモノを買っていくという構図があります。
工業製品の中国国内向けと輸出向けでは使用されている材料の質に差がある、という事例もあります。日本でもよく見かけるようになった「Haier」という中国家電ブランドですが、排水ホースは中国国内向けは皮が薄くてフニャフニャ、日本のモノは普通にちゃんとしている、仕向地の規制に合わせて材料や加工方法を変更していると言えなくもないですが、中国の方が日本向けのHaier製品を見てしまったら中国国内向けのHaier製品を買いたくなくなるのではと思ってしまいます。
以前なら「安かろう悪かろう」の代名詞だった中華製品ですが、輸出向けのモノはちゃんと作られている、そうでなければ売れないし、ということで、貝柱じゃない人柱やってみることにしました。
このミキサーの特徴

(1)DSPエフェクト機能-BOMGEプロフェッショナル4チャンネルミキシングコンソールには、音声と音楽のパフォーマンスを向上させるための16DSPエコー/遅延サウンドエフェクトプロセッサが組み込まれています。
(2)マイクおよびステレオライン入力-BOMGEBMG-04Bは、XLRとアンバランス1/4インチプラグ(48Vファンタム電源)の両方をサポートする2つのモノラル入力、1つのステレオおよび6.3mmXLRのUSB / Bluetooth入力を含むプロフェッショナルな4チャンネルオーディオミキサーです。 、さまざまなデバイスを接続するためのRCAソケット。 ダイナミック、コンデンサーマイク、ワイヤレスマイクレシーバー、gutiarおよびその他の楽器など。
(3)PCへのオーディオ録音-ミキサーには、このDJサウンドコントローラーからMACまたはPCへの超低ノイズ録音サウンド用のサウンドカードとオーディオインターフェイスが組み込まれています。 それは普遍的です
(4)Bluetoothワイヤレス接続-このサウンドミキサーは、電話用の音楽曲をワイヤレスでストリーミングできます
(5)USB / MP3 /フラッシュリーダーの互換性-このミキサーオーディオは、外部USB、PCコンピューターまたはラップトップ、フラッシュドライブ、またはBluetoothデバイスで接続して、他のデバイスへのサウンド出力をミキシングおよび録音できます。
このミキサーの厳しい点

(1)DSP搭載って本当かなぁ?
BBDエコーにしか聞こえない。むちゃくちゃ音こもったフィードバック・ディレイ。
(2)マイクアンプ回路がノイジー
GAIN 12時、LEVEL 12時の状態で-54dBuのノイズレベル。試しに自分の持ってるSony製のコンデンサーマイクを接続して使ってみたらGAINは15時ぐらいまで上げる必要があって、さらにノイジーになった。
(3)日本語の取扱説明書は付いてない。
英語の取説が付いてました。日本人は誰でも英語わかると思っているんだろうなぁ・・・。
(4)ANTI-FEEDBACK機能は無いようだ。
Amazonの写真では「ANTI-FEEDBACK」のボタンがあるが、購入した製品ではch2のファンタムON/OFFになっていた。
(5)EQのカットオフ周波数(COF)が実用的ではないかも。
HIGHのCOFは7kHzぐらいの感じ。BBEみたいに4kHzぐらいにしておいてくれれば使いやすいのに。LOWも100Hz以下の低音には効くけど・・・という感じ。マイクのローカットには良いかも。
(6)USBメモリへは録音できたけど・・・
16bit 48kHz 128kbps固定なので高音質は期待できないです。ラジオ感覚でざっと聴くには十分だけど。
このミキサーの便利な点

(1)音質は実用にして十分。
ただし、マイクアンプ部は除くw。
MP3プレーヤーをIN3/4に挿してみたり、オーディオ・インターフェース機能でPC上のオーディオファイルを再生してみた限りでは普通に聞こえる。
(2)意外としっかりした作り。
XLRバランス出力に対応。重量級のコネクタを挿しても大丈夫なぐらい端子パネルはしっかり頑丈な作りになってる。
(3)USBメモリに保存したオーディオ・ファイルを再生できる。
いちいちPCやMP3プレーヤーを用意する必要がないのは便利。MP3ファイル以外にWAVファイルも再生できました。
(4)Bluetooth機器本体に触らずに操作できる。
ミキサー本体で音楽ファイルの再生/一時停止や選曲ができる。
(5)LEDパネルが便利。
LEDパネルで「LINE」「bt」「PC」の各MODEが表示されるのでわかりやすい。

ミキサー導入のその後
DSPには期待していたのですが効果は残念でした。ですが、ラインミキサーとしての使い方、オーディオ・インターフェース機能、といった面では十分実用的な音質だったのは驚きでした。
PCとの接続はLED上のUSB Type-A端子を使います。後面パネルのmicro USB端子は単なる補助電源端子のようです。Type-A端子とPCを付属の白いUSBケーブルで接続するとバスパワーで電源が供給されミキサーがオーディオ・インターフェースとして使えるようになります。この白いUSBケーブルは「Type-A—-Type-A」と特殊なのでなくさないように気をつけたほうが良いです。無くすとAmazonで特殊ケーブル買うハメになります。
DSP機能に期待する方は素直にヤマハのAG03買われたほうが良いかと思います。(値段3倍ぐらいしますが)
Bluetoothスピーカーではなく、自分のように有線でスピーカー鳴らしている人はBluetoothでスマホを接続してBGMとか再生できるのは便利かと思いました。
お安くミキサーとオーディオ・インターフェースを揃えたいというニーズには十分「アリ」な製品かと思います。
下記に商品のリンクを貼っておきます。興味のあるかたはご覧になってみてください。