【Creative Sound Blaster Play! 3】USB オーディオ インターフェース 最大 24bit/96kHz ハイレゾ再生 SB-PLAY3


PCにヘッドホン直挿しはダメだと思う

 以前、中国で生活していたことがあります。
その時に日本から持ち込んだのは2台のノートPC。それまで使っていたDTM環境の揃ったデスクトップPCは断捨離してしまい、ミニマムな荷物でしたからオーディオ・インターフェースも無い状態です。
 それなりに高級なヘッドホンをノートPCに挿して音楽を聴いていましたが、ハードディスクやメモリにアクセスする際に「ジジジ・・・ピッ」みたいなノイズが乗るんですね。マザーボードに実装されているオーディオ・デバイスなんてオマケ程度で音質など考慮されているわけがありません。

 その後、現地でデスクトップPCとオーディオ・インターフェースを購入して事なきを得るわけですが、私には「PCにヘッドホン直挿しはダメだ」という信念が刷り込まれた経験になりました。


スマホはまぁ許せる程度

 スマホについては自分が好んで使っていたのはSonyのやつ。Walkmanのアプリが付いています。さすがにPCのようなノイズが乗ることはありません。ただし音質的にはWalkman専用機のほうが上。スマホはイマイチ。あと何よりも電話かかってくると音楽の再生止まるのが不快。電話機ですから当然の設計なわけですが、そういう「割り込みしても平気」な図々しさが嫌でした。携帯電話なんて無かった昔に戻りたい・・・。


PCでオーディオを扱うなら専用のオーディオデバイスを用意すべき

 単に音楽を楽しむだけならば、CDを中核としたオーディオ装置あるいはウォークマンがあれば十分かと思います。ただし、選曲して自分だけのソングリストを作ったり、音楽そのものの音質を調整したりなど、「こだわり」を持つようになると、PCを使うのが便利です。

 PCを使うようになって特にハマったのは自分専用のCDを作ることでした。音楽を聴くことはCDを再生することと同義でしたから、そのCDを自分で好きなように作ることができることは大変素晴らしいことでした。また、マスタリングをすることで曲毎のレベルや音質のバラツキを揃えることができるようになりました。レコードやFM放送からカセットテープへ録音するだけの時代とは雲泥の差です。

 ただし、PCでオーディオを扱うのであれば、専用のオーディオデバイスは必須です。音を聴いて楽しむことはもちろん、音の違いを聞き分けられるだけのオーディオ装置としての基本性能が求められます。


サウンドカードとオーディオ・インターフェースの違い

 PCのオーディオデバイスには大きく分けて2つあります。
「サウンドカード」と「オーディオ・インターフェース」です。

 サウンドカードは「PCで音を取り扱えるようにする基本的なデバイス」という感じです。特筆すべきほど高音質なものではないです。ゲームのサウンドやボイスチャット/テレワークができればOKといった程度。

 オーディオ・インターフェースは「音楽の制作用」で高音質な設計です。プロオーディオ規格のマイクなどを接続して使うことができます。

 この他に「DAC」と呼ばれるモノがあります。オーディオ・インターフェースからマイク入力などを取り除いたものですね。「音楽鑑賞用」で結構お高いです。


ぶっちゃけオンボードのものと同じ

 今回ご紹介する「Creative Sound Blaster Play! 3」はジャンル的には「サウンドカード」です。
マザーボードに実装されているサウンド・デバイスと同程度のスペックです。
すでにPCに搭載されているオーディオ・デバイスと同じなら、何でわざわざUSB外付けで使う必要があるのか?ってことになります。

 そこで冒頭の「PCにヘッドホン直挿しはダメ」の話に戻ります。
PC本体にヘッドホンで満足できているなら問題無いですが、満足できなければ外付けデバイスを用意する必要があります。その際のコスパを追求した「ミニマムライン」が今回ご紹介するサウンドカードだろうなぁ、ということです。


このサウンドカードの特徴

(1)パソコン標準のサウンドをUSBで手軽に改善、ノートパソコン等の密集したUSB端子でも邪魔にならないケーブル構造を採用。

(2)【 安心 】Mac OS、WindowsのどちらもOK、ボイスチャット/テレワークの音質を手軽に向上できる安心のサウンドブラスターブランド製品が簡単に使える。

(3)【 便利 】スマホ用の4極タイプのヘッドセットや、ヘットホンとマイクのプラグが分かれているヘッドセットも使える便利なヘッドホン/ヘッドセット端子&マイク端子搭載

(4)【 拡張性 】ソフトなしでもそのまま使え、もちろんドライバーや専用ソフトウェアをインストールすれば、SBX Pro Studio テクノロジーにより、様々なサウンド設定が利用可能

(5)【 こだわり 】一般的なヘッドセットが使え、さらに32Ωから最大300Ωに対応しており、高インピーダンスヘッドホンも駆動可能。

(6)製品の内容:Sound Blaster Play! 3、クイックスタートガイド、ハードウェア保証書 ※Creativeソフトウェアはダウンロード提供となります。


このサウンドカードの厳しい点

(1)初期設定では音がダメ過ぎる。
 音こもっていて、気持ち悪いサラウンドでゴミみたいな音質でした。ただし、調整でまともな音になります。初期設定でゴミ音質にする意味不明。

(2)紙の取扱説明書は付いてない。
 ネットからダウンロードする必要があります。ダウンロード先は自分で検索して見つける必要があります。初心者には厳しいです。
一応、取り扱いの注意書き程度の紙は入ってますが、クソ小さい文字でマルチ言語表記で大変見づらいです。無理して文字を読むより、ネットで検索したほうが話が早いです。

(3)運用するためのソフトもネットからインストールする必要がある。
 ドライバソフトはUSB挿すと自動的にインストールされますが、詳細な設定をするためのソフトはネットからダウンロードしてインストールする必要があります。取扱説明書のページの隣に置いてあるのですが、初心者にはその存在を見つけるのが難しいかも。

(4)ライン入力はできない。
 入力端子はマイクだけ。ラインを無理やり突っ込んでも高音質は期待できない。


このサウンドカードの便利な点

(1)音質は実用にして十分。
 ただし、初期設定を解除して各パラメーターを調節した場合に限る。

(2)小さくてコンパクト。
 ノートPCに接続して使うのに便利。小さすぎて無くしそうだが・・・。

(3)4極タイプのヘッドホンやイヤホンがそのまま挿せられる。
 いちいち変換プラグを用意する必要がないのは便利。


まともな音質にするための調節方法

(1)SBX Pro StudioをOFFにする。
 すべての調節機能を無効にする。

(2)ヘッドホンは「高ゲイン」にする。
 標準ゲインだと音がこもる。(32-64Ωのヘッドホン使っていても)
 ヘッドホンアイコンの下でヘッドホンの型番を選べるようになっているが、Creative社製のやつでなければ「ステレオ ヘッドホン」を選んでおく。適当に型番を選ぶと「裏EQ」での音質補正がかかって面白いかも。

(3)プレイバック—スピーカーは最大レベルにしておく。
 初期設定だと50%だが、それだと音小さすぎる。

(4)EQはOFFにしておく。
 初期設定だとOFFになっている。


USB-DAC ヘッドフォンアンプ導入のその後

 初期設定の音を聴いた時は「サウンドブラスターってこんなに音ひどかったっけ?」という感想を持ちました。Amazonのカスタマーレビューを見たら「調整でまともな音になる」とあったので、調整してやっとまともな音になりました。

 このブログでは、「私が気に入ったモノ」だけを紹介しています。気に入らなかったやつはボツとして紹介していません。やはりオーディオ機器で一番重要なことは「音質」だと思うんですよ。「音質さえまとも」なら、多少使い勝手が悪くても許されると私は思います。今後もいろいろなオーディオ機器を紹介していくと思いますが、音質面では実用的以上なモノだけを紹介します。

 下記に商品のリンクを貼っておきます。興味のあるかたはご覧になってみてください。