【マランツプロ Marantz Professional MPH-1】密閉型モニターヘッドホン 40mmドライバー搭載 超コスパ良し


高音質な密閉型ヘッドホンを求めて・・・

 あいも変わらず「高音質な密閉型ヘッドホン」を探しています。
現在使っている密閉型ヘッドホンに大きな不満があるわけではなくて、より高音質なモノがあれば使いたい、というただそれだけです。


モニター用の密閉型ヘッドホンと言えばコレ

 スタジオで使われているモニター用の密閉型ヘッドホンの定番と言えば、このMDR-CD900STです。自分も使っています。
ただし、音質は自分が非常に苦手とする傾向のキャラクターだったりします。ぶっちゃけ「嫌な音」です。

 MDR-CD900STは各楽器の音が分離して聴こえます。そのため「音の欠点」をしっかり認識できるので、モニター用ヘッドホンとしては十分に役目を果たしてくれます。すごくクセの強い音なので、音楽鑑賞用にはお薦めしません。


Amazonでお安めの密閉型ヘッドホンを探す

 ヘッドホン収集が趣味と化してきたので今日もAmazonで良さげなヘッドホンを探しているわけですが、お高いやつはホイホイ気軽には買えないのでお安めなやつ(5000円以下)を探しました。

 この価格帯だと有名ブランドだけでは数が限られるので、見たことないような中華ブランドも候補に入れます。

 以前は新宿のビックカメラで陳列されているヘッドホンを片っ端から試聴して気に入ったやつを買うなんてことをやっていたのですが、アレは1度やったら「もういいや」になりますね。陳列ヘッドホンの入れ替えってそうそうないので。
なのでAmazonでの「イチかバチか買い」になります。


見つけたのがコレ

 中華ブランドで評価の高いやつは以前購入していて、残るは手を出していないやつはどうだろうか?と思いましたが、中華の出品者は「サクラレビュー」が多くてあまり参考になりません。

 自分は掘り出し物を見つけたいわけで、最初からハズレは掴まされたくはないです。

 候補を絞り込んで、とりあえず今回決めたのがこの密閉型ヘッドホンです。

 オーディオブランド大手のマランツです。

 マランツはWikipedia見るとわかりますが、何度か買収されて「ブランド名だけが残った感」がしないでもないですが、AKAI、DENONと並び今や米国のinMusic Brand傘下になっています。最近でもこの3ブランドの製品は良く見かけるので、結構活気はあるんじゃないかと。

 コロナ禍でしょーもない製品売ってるブランドは消えゆく運命の中で、しっかり生き残っているということは良い製品を送り出せているのでは、と期待が膨らみます。

 第一印象としてはMDR-CD900STにカタチが良く似てるなぁ、という感じ。あのカタチが特段優れているとも思えないので、無理に似せてこなくても・・・、と思わないでもありません。まぁ、CD900ST自体も以前から市販されている別のヘッドホンとカタチが似ていると言われればそれまでかとは思います。


この密閉型ヘッドホンの特徴

(1)音質を犠牲にしない40mmドライバーを搭載。

(2)軽量でコンパクト、ポータブルなデザインのヘッドホン。

(3)精密な密閉キャビティ構造、高品質ステンレス製伸縮アーム。

(4)片耳でのモニタリングのし易い180度回転可能フレーム。

(5)ステレオミニプラグ端子ケーブルと標準ステレオプラグ変換アダプタ付属。


この密閉型ヘッドホンの厳しい点

(1)イヤーパッドはもう少し大きくても良いかも。
 自分の耳はスッポリ収まりましたが、もうちょっと耳が大きい人は収まらないかも知れません。収まらないと長時間の装着は厳しいかと思います。

(2)モニター用には向かないかも。
 モニター用ヘッドホンということらしいですが、音の傾向としてはフラットに聞こえる周波数特性なので、昨今のモニター用ヘッドホンの多くが高音が強調された『硬い音』の傾向からすると、モニター用には向いてないかも知れません。極端な音作りがされていないのでリスニング用には最適かと思います。


この密閉型ヘッドホンの便利な点

(1)EQ補正無しでそのまま使える。
 久しぶりにEQ補正無しで使えるヘッドホンに出会いました。私の耳には周波数特性はフラットに聞こえます。Amazonのカスタマーレビューでは「高音がこもっている」とか「低音がキツイ」とか書かれていましたが、自分にはそうは聞こえませんでした。普段から「高音キツイ音」や「ローカットされた音」にさらされている環境の方には問題あるように聞こえるのかも知れません。

(2)装着感は良好です。
 イヤーパッドとヘッドパッドはしっかりしていて装着感は良好です。側圧も高すぎず低すぎずで長時間の装着でも問題ありませんでした。

(3)価格はとっても安いが音は安っぽくない。
 実売で3500円ぐらいでしたので、EQ補正無しで使えるヘッドホンがこの価格なのは驚異的です。安いヘッドホンにありがちな「低音が物足りない」とか「高音がこもっている」「高音がサチってる」みたいな不具合も無いです。まともな音が出ていて価格が安い。もっと高く評価されて良いヘッドホンかと思います。


密閉型ヘッドホン導入のその後

 EQ補正しないと使えないヘッドホンはそのまま梱包し直してクローゼットの奥へしまってしまうことが多いのですが(苦笑)、これはそのままヘッドホンアンプに接続したまま使っていこうと思います。

 コロナ禍でヘッドホンの試聴買いは厳しくなりました。毎回、Amazonのカスタマーレビューを参考に「イチかバチか買い」です。高音がキツいヘッドホンは要注意ですね。「エージングで音が穏やかに変わることを期待」みたいなことが書かれていたりすることがありますが、エージングで極端に音が変化することはまず無いです。エージングってよく言えば「熟成」悪く言えば「劣化」ですから、高音キツかったのが短期間でマイルドな音に変化するエージングは「劣化が激しい不良品」ってことになります。そういう製品が仮に存在したとしても手出したくないですね。

 音質が気に入ったので予備でもう一台注文しようと思います。ただし、その前に上位機種のMPH-2を注文しました。届いたら評価しますね。

 下記に商品のリンクを貼っておきます。興味のあるかたはご覧になってみてください。