【TSdrena ハイレゾ対応 USB-DAC ヘッドフォンアンプ HAM-UDAA2】24BIT 96KHz USB Hi-Fi DIGITAL AUDIO & HEADPHONE AMP.WITH EQ


ヘッドホンの差し替えとボリューム調整が面倒

 ヘッドホン収集癖のおかげで、自分的には無調整で満足できる音質で再生されるヘッドホンが3種類集まりました。普段はその辺に転がしていますが、音楽を聴く際につなぎ替えたり、ボリュームを調節したりします。

 ただし、それが少々面倒に感じます。ボリューム調整は「ガリ防止」のためにもやったほうが良いので許容できますが、つなぎ替えは面倒です。

 なので、ヘッドホン毎に専用のオーディオ・デバイスを用意することにしました。現在、PCには、オーディオ・インターフェース(USB)、オーディオ・インターフェース(Firewire)、USB-DACの3つのオーディオ・デバイスが接続されています。


Windowsのオーディオ事情はいろいろと制限がある

 記憶に間違えなければ、USB規格では1つのPCに接続できる周辺機器は最大で127台だと言われています。自分のように趣味でたくさんのオーディオ・インターフェースを持っていれば、オーディオ・インターフェースを何台も接続して「同時に使ってみよう」と思ったりします。

 で、実際に接続してみると、確かに接続して周辺機器として認識はされるんだけど、同時に使えると思いきや、そういうわけにはいかないことがわかります。

 Windowには「1つのアプリでは1つのオーディオ・デバイスしか使えない」という制限があります。DAWソフトで多チャンネル・レコーディングをやろうとしてオーディオ・インターフェースを同時に2台とか使おうとしてもできないのはこのためです。

 まぁ、例外はあります。最近の動画編集ソフトとか配信ソフトなどでは、複数のオーディオ・デバイスを同時に使えるようになっています。ゲームをプレイしながらゲーム音声にマイクで実況音声をミックスして、それをネットにライブで音声を流す、なんてことが可能ですね。

 「音楽を聴いて楽しむ」というのは「1つのアプリでは1つのオーディオ・デバイスしか使えない」というルールに準拠する使い方なので問題はないですが、一応気にしておいたほうが良いです。


Windows環境では無線はダメ

 Winodws環境で音楽を楽しむのには、外部スピーカーやヘッドホンやイヤホンを使うことになるかと思います。

 BluetoothスピーカーやBluetoothイヤホンなどがあるので、Bluetooth(無線)でという選択肢もあるわけですが、Bluetooth規格ではオーディオ・データが圧縮されるのと、レイテンシー(発音の遅れ)があるため、動画を伴う音声ではマズイです。自分のように、しょっちゅうYoutubeを観る使い方だと、レイテンシーでクチの動きと実際の音声が合わないのは致命的ですね。

 あと、長年、不定期な音途切れ現象に悩まされていて、オーディオ・デバイスのバッファ調整とか、PC交換、OS再インストールなどあらゆる対策をしてみたものの効果が無くて、ネット記事で見かけた「OSのネット接続の設定で無線デバイスを全部無効にする」を実行したら、やっとその問題が解決された、という経験があります。なので「Bluetoothは無いな」と。


最近のPCのオーディオ事情は面倒くさい

 最近のPCでオーディオ機器を有線接続するとなるとなかなか厳しいものがあります。特にノートPCでは「PHONES」端子が廃止されて「HEADSET」に置き換わっています。音声チャットができるように従来の「MIC」と「PHONES」端子が統合されてしまいました。一応、イヤホンとかは接続して使えるはずですが、片耳聴こえないなどのトラブルの話はよく見かけます。

 HEADSET端子で正しくイヤホンやヘッドホンを使うためには、4極–>3極変換プラグなどを使用する必要があります。今のPCは気軽に音楽を楽しめないのです。


Windows環境で高音質を楽しむ方法、外付けオーディオ・デバイスが必須

 というわけで、Windows環境でまともに音楽を楽しむためには、どうしても外付けのオーディオ・デバイスが必要になります。また、複数のオーディオ・デバイスを使う場合、お互いが干渉しないように配慮する必要があります。

 ウチの場合、USBではASIOで動作するオーディオ・インターフェースは1つだけ、FirewireでもASIOで動作するオーディオ・インターフェース1つだけです。これならばお互いが干渉することはないです。

 で、比較的自由に使えるのがASIOではないオーディオ・デバイスですね。これはPC内蔵の「High Definition Audioデバイス」というやつと、ビデオカードの「NVIDIA High Definition Audio」という2つのオーディオ・デバイスが既に使われています。そこへ、今回購入した「USB-DAC ヘッドフォンアンプ」を追加してみました。


このUSB-DAC ヘッドフォンアンプの特徴

(1)専用ドライバのインストールが不要。

(2)ビット数は16bit/24bit、サンプリング周波数は44.1kHz/48kHz/96kHzに対応。

(3)光/同軸のデジタル入力に対応。

(4)アナログのライン入力端子(3.5mmステレオミニジャック)を装備。

(5)3.5mmステレオミニと6.3mmステレオ標準の2種類のヘッドホン端子を装備。

(6)マイク端子(3.5mmミニタイプ)を装備。プラグインパワー対応。

(7)アナログのライン出力端子(RCAピンジャック)を装備。

(8)USB端子を装備。オーディオ・インターフェース機能。

(9)大型ノブを搭載。快適に音量を調節できる。

(10)高音/標準/低音のトーン切り替えスイッチを装備。


このUSB-DAC ヘッドフォンアンプの厳しい点

(1)本体が軽い。
 重たいケーブル挿しているとそれに引っ張られる感じ

(2)取扱説明書が適当すぎる。
 一応日本語で書いてあるけど、トーン切り替えスイッチの説明やマイクがプラグインパワー対応かどうかなんて記載されてなかった。

(3)CD-ROMが付属していなかった。
 Amazonのカスタマーレビューを見た感じでは昔はCD-ROMが付属していて、そこにASIOドライバとか入っていたそうです。取扱説明書の同梱リストにはCD-ROMが無かったので、現行品には付属しないっぽい。代理店や同等品の別の型番でドライバソフトを探してみたけど見つからなかった。ASIOドライバ欲しかったのに・・・。

(4)他のUSB-DACとは干渉して使えなかった。
 AIYIMA DAC-A5 PROが動作している状態では使えませんでした。DAC-A5を取り外してからならば動作しました。WASAPIで同じオーディオ・デバイスとして認識されているっぽい。

(5)スタンドアロンでは使えない。
 USBバスパワーで動作するのでスタンドアロンでは使えない。

(6)ヘッドホンアンプのパワー不足。
 AKG k240 Studio(感度低めのヘッドホン)を接続して使ってみたところ、最大ボリュームでちょうど良いぐらいの音量。つまりヘッドホンアンプのパワーに余裕が無い。


このUSB-DAC ヘッドフォンアンプの便利な点

(1)音質はまぁまぁ。
 メインで使っているDegidsignのオーディオ・インターフェースと比べたら物足りない感じ。音に色気が無いが、十分実用的だとは思います。

(2)ステレオ標準とステレオミニの両方に対応している。
 いちいち変換プラグをかませなくても良いので便利。

(3)大型ノブが使いやすい。
 ノブ(つまみ)が大きいので音量の調節がしやすい。

(4)高音/標準/低音のトーン切り替え機能が意外と使える。
 フラットな周波数特性のヘッドホンばかりではないので、たとえば高音キツめのモニターヘッドホンなどは低音ブーストの設定だと気持ちよく再生されるようになるので便利かも。


USB-DAC ヘッドフォンアンプ導入のその後

 音に色気が無いので音楽再生用としてあまり積極的に使うつもりはないですが、アナログの入出力端子が豊富なので、ゲーム実況とか音声チャットとかゲームとかでは非常に便利かと思います。PCIスロットに差し込むサウンドカードとは違い、USB接続で机の上に持ってこられますので、使いやすい点が高評価かと思います。

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