【パナソニック PLCアダプター スタートパック BL-PA100KT】第3世代 HD-PLC 電力線通信 家の中の電力線(電源ライン)を使ってLAN接続(LAN通信)する


ネットにつながりにくい

 プロバイダのメンテナンスとかではなくて、なぜかネットにつながりにくいことがあります。それも「夜」とか「土日祝日」などに起こりやすいです。
で、原因を調べてみたら、どうやらWiFi通信が多すぎて電波が混雑みたいな感じで通信速度が出なかったり、まったくつながらなかったり、という状況らしい、と。
そういうことが起こるのは、仕事を終えて皆さんが帰宅して家にいる時間帯、つまり夜ですね。あとはお休みの土日祝日。

 これが起こりやすいのは住宅が密集している地域、つまりマンションやアパートなどの集合住宅などです。


どうしてもWiFi使いますよね

 スマホやタブレットでちょっとネットアクセスをする程度のライトユーザーであれば、毎月の通信制限容量(ギガ)の範囲内でやりくりされているかと思います。
しかし、Youtubeなど動画サイトをひんぱんに観る人は、光回線やケーブルテレビなどの高速回線を導入されているに違いありません。

 ただし、賃貸住宅の場合、リビングなどに高速回線のルーターが設置されていて、自分の部屋に置いてあるパソコンを使うにはルーターへWiFi接続する、という方は多いのではないでしょうか。

 賃貸住宅の場合、引っ越しで出ていく時、原状回復工事(部屋を借りる前の状態に戻す)が必要ですから、わざわざ壁に穴を開けて、有線LANを配線工事するなんてことはやらないかと思います。穴を開けずに済むWiFi(無線LAN)を使うのが普通かと。
 でも、人工が密集している都市部では、WiFiは混雑して使えないことがあります。


やっぱり有線接続でないと

 「じゃあ、有線LANで」ということで、廊下にLANケーブルをはわせたりすると、家族からの大ヒンシュクをかいます。

「掃除の邪魔!」

「足引っ掛けたらどうするの」

そんな時はコレ!

PLC!

青い猫型ロボットがドヤ顔で登場しそうな流れですが、「PLC」という方法があるのでご紹介します。


PLCとは

 PLCとは、「Power Line Communication」(電力線通信)という通信技術です。
いわゆる家の中の電力線(電源ライン)を使ってLAN接続(LAN通信)するという画期的な方法ですね。厳密には高速通信を扱うので「HD-PLC」(High Definition Power Line Communication)と呼ばれます。

 有線LANが「10Base」「100Base」「1000Base」と通信速度の向上によって、さまざまな規格があるように、PLC(電力線通信)にもいくつか種類があります。
特に家庭内で実用的と言われているのは、第3世代および第4世代のHD-PLCで、第3世代で最大240Mbps(物理速度)、第4世代では電力線ではなくて壁に埋め込まれているテレビのアンテナ線を使うことで最大通信速度4倍の1Gbps(物理速度)を実現するそうです。(アンテナ線は電力線ではないので、PLCじゃないと思うけど・・・)


第3世代のPLC(電力線通信)を導入してみました

 一番高速通信が期待できる第4世代の導入も考えましたが、アンテナ線が途中で分岐していると使えない場合があるとかで、各部屋毎にテレビアンテナ端子が存在する場合は当然「分岐」されているわけで、また第4世代はお安くないことから導入を見送りました。

 第3世代も新品で購入となると結構なお値段します。なのでお安い中古品をAmazonで購入してみました。


このPLC(電力線通信)の特徴

(1)通信方式 : HD-PLC 第3世代

(2)周波数範囲帯域 : 4~28MHz

(3)変調方式 : Wavelet OFDM

(4)通信速度 : 最大190Mbps (物理速度)

(5)HD-PLC AllianceというPLCを推進する団体の中心であるパナソニックの製品


このPLC(電力線通信)の厳しい点

(1)速度は思ったほど早くはないです。
 ぴかまろ(http://xn--u8j4d5ayd.com/q-a)で測定してみた結果です。
上り下り共に20Mbps程度という感じ。YoutubeでギリギリFHD動画が再生できるかなといったところ。

(2)新品だとお高いです。
 1万数千円というのはかなり躊躇します。壁に穴開けてLANケーブルを通して、後で原状回復工事をする費用を考えれば、十分アリな価格かも知れませんが。


このPLC(電力線通信)の便利な点

(1)中古だとお安いです。
 Amazonで4000円前後でした。まぁダメ元で試してみても良いかな、と思える価格です。

(2)接続が非常に簡単。
 電源コードをコンセントに接続するだけ。できるだけ良好な通信を確保するために壁コンセントに直接接続するのがポイントです。

(3)通信が安定している。
 有線接続なので通信が安定しています。WiFiのように「まったくつながらない」という時間帯は無いようです。


PLC(電力線通信)導入のその後

 通常のネット利用であれば問題ない感じです。Youtube動画も再生できました。「ひかりテレビ」は通信速度が40~60Mbpsぐらい必要なので無理でした。いずれ機会があれば第4世代のHD-PLCを試してみたいと思います。

 時間帯によりWiFi接続が不安定でお悩みのかたはPLC(電力線通信)の導入を検討されてみてはいかがでしょうか。通信速度はそれなりですが、有線接続のため接続が安定しているのが最大のメリットかと思います。

 下記に商品のリンクを貼っておきます。興味のあるかたはご覧になってみてください。