【音楽】Ricky Martin リッキー・マーティン、洋楽、AOR、シティ・ポップ、スペイン語

スペインのシティポップ

 米国のBillboardのようなヒットチャートにランキングされていた80年代のAORはほとんど聞きつくしてしまったので、米国以外のAORやシティポップを聴くようになりました。
その中でも特にレベルが高いのがスペインのシティポップです。
前回のルイス・ミゲルに引き続き、別のアーティストをご紹介していきます。

Ricky Martin リッキー・マーティン

 1971年プレルトリコ(米国管理)生まれ。本名はエンリケ・ホセ・マルティン・モラレス(Enrique José Martín Morales)。
1984年にアメリカで大人気のアイドルグループ「メヌード」の第二期追加メンバーとしてデビュー。
(13歳)メヌードは16歳になったら卒業しなきゃならないルールだったらしい。

まぁ、アイドルなだけあってとてもかわいい。オッサンになってもダンディだ。
Oprah Interviews 13-Year-Old Ricky Martin | The Oprah Winfrey Show | Oprah Winfrey Network
13歳のリッキー・マーティン

 1989年にメヌードを卒業後、アメリカからメキシコへ移動して、舞台俳優として活躍した後、1991年にソローデビュー。今回ご紹介するのは1993年にリリースされた第二作目のアルバム「Me Amarás」。

Me Amarás (1993)

 このアルバムのほとんどの曲は「フアン・カルロス・カルデロン」(Juan Carlos Calderón)による作曲で、ルイス・ミゲルの若かりし頃1984年から1990年の作品の制作をしていた人物。もともとはジャズ界出身だったようで、音楽の基礎はしっかりした人物。残念ながら2012年に74歳で他界されている。

01.No me pidas más
02.Es mejor decirse adiós
03.Entre el amor y los halagos
04.Lo que nos pase, pasará
05.Ella es
06.Me amarás
07.Ayúdame
08.Eres como el aire
09.Qué día es hoy
10.Hooray! Hooray!

 1曲目から8曲目まではCalderónによる作曲。オシャレなバラード曲が多い。特に気に入っているのは「Ayúdame」。英語なら「Help Me」というタイトル。ジョージ・ベンソンの「Turn Your Love Around」を彷彿とさせるクールなベースライン、オシャレなコード進行、これぞシティポップという感じ。

 リッキー・マーティンの最大のヒット曲は第五作目のアルバム「Ricky Martin」(ヒア・アイ・アム)の中の「Livin’ La Vida Loca」。(日本では郷ひろみが『GOLDFINGER ’99』としてカバーしている。)以後、彼のイメージはこの曲で固定されてしまった感がある。2015年までにベストアルバムを除き10作のアルバムをリリースしているが、「Me Amaras」だけが唯一のシティポップ風のアレンジで、残念ながらそれ以外の作品は私は好きではない。

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