
良い音の密閉型ヘッドホンを求めて
住宅事情から、まぁ、スピーカーであまり大きな音を再生できないので、ヘッドホンを長時間使っています。ただし、直接体に装着することもあって、イヤーパッドやヘッドパッドなど、割と短期間で損耗してきます。交換用のパーツが供給されているうちは良いですが、生産中止になってしまうと入手困難になってしまいます。
現在、メインで使っている密閉型ヘッドホンは生産終了になってしまったので、必死になって似た音質のものを探しました。ただし、そのヘッドホンも生産終了になりそうな雰囲気です。
なので、気に入った密閉型ヘッドホンはいくつもキープしておきたいので、常にいろいろな密閉型ヘッドホンをチェックしています。
頭は一つしかないのに・・・
そんなわけで、年に数台はヘッドホンを買っていますが、家族からは「頭は一つしかないのにヘッドホンいくつも持ってる意味あるの?」と言われます。
昨日届いたのがコレ



マランツの密閉型ヘッドホンです。かつてオーディオが趣味だった自分の感覚では「マランツ」って高級ブランドのイメージで、興味はあるけど手を出せなかったですね。
元々は米国の会社でしたが、1964年に日本のスーパースコープ社が買収。なので、私のマランツのイメージはその買収後ですね。
ただし、その日本のマランツも1980年にはオランダのフィリップス社に売却されています。(フィリップスはソニーと一緒にCDを開発した会社です)
2001年に日本マランツはフィリップスから独立して、2004年にはデノンと合併して「ディーアンドエムホールディングス」になっています。
しかし、このマランツとデノンの「D&M Professional」というブランドは、2014年に米国のinMusic社に売却されました。
現在、「Marantz Professional」というロゴが付けられているプロフェッショナル・オーディオ製品は、米国inMusic社によるもので、今回ご紹介するこのヘッドホンも、inMusic社のホームページからリンクされたmarantzpro.jpに掲載されています。
この密閉型ヘッドホンの特徴
(1)50mmドライバで、スタジオレベルの高音質と正確な音像を再現。
(2)日常使いはもちろん、楽曲制作、ミックス、モニタリングなどに最適。
(3)片耳でのモニタリングのし易い180度回転可能フレーム。
(4)快適な使用感や収納性を誇るスイーベル機構と折りたたみデザイン。
(5)取り外し可能なステレオミニプラグ端子ケーブルと標準ステレオプラグ変換アダプタ付属。
この密閉型ヘッドホンの厳しい点
音が若干硬いです。音源によってはキンキンしてます。
foobar2000のグラフィック・イコライザでフラットに聴こえるように調整したのが、こんな感じです。中高域を下げています。

これぐらいならエージングでなんとかなるのでは?という意見もあるかも知れませんが、自分の経験だとエージングはそれほど劇的に音質が変化する感じではないですし、購入してすぐに安定した音質で再生されないのは「使えないヘッドホン」だと思います。
このヘッドホンが高品質であれば、おそらく音質もこのままのような気がします。
この密閉型ヘッドホンの便利な点
(1)中高域のクセ以外は不満無し。低音もしっかり出ています。
(2)イヤーバッドは肉厚で装着感は良好でした。
密閉型ヘッドホン導入のその後
中高域のクセといっても、3dB程度なので「慣れ」でなんとかなってしまうかも知れません。音源によっては心地よく聴こえる場合が出てくると思います。
あるいは、大音量で強制的にエージングして中高域を「なまらせる」手もあります。まぁ、一緒に低音もヘタってしまうリスクはあるわけですが・・・(苦笑)
下位機種で「MPH-1」というのがありますが、見た目がモロに「MDR-CD900ST」なので、食指が働きません(苦笑)。
将来、「MPH-3」が発売されたらチェックしてみたいですね。まぁ、お値段次第ではありますが。
下記に商品のリンクを貼っておきます。興味のあるかたはご覧になってみてください。