
物心ついた頃からQWERTYキーボード使ってたら、そりゃモノにこだわります

パソコンはいろいろな機種を乗り換えてきて、もう40年ぐらい使ってきています。遊びのガジェットでもあるし、仕事の道具でもあります。パソコンを使う前はワープロを使っていました。ワープロの前は英文タイプライターを使っていました。
中学生になったばかりの頃、タイプライターで英単語帳を作ったり、カセットテープのシールやレーベルに曲名をタイプしたりしていました。
QWERTYキーボードは、私にとって極めて日常的な道具です。
だからこそ、こだわります。
道具として使うならメカニカル・キーボード
パソコンが「高価なオモチャ」だった頃は、付属のキーボードも良い部品が使われていました。キータッチも良かったです。
パソコンが大衆化されてくると、キーボードはとたんにショボくなりました。長時間使う大事な道具なのに、これではダメだろう、ということで、ヘビーユーザーがキータッチにこだわるようになりました。
私もその流行に乗ったクチです。今から30年近く前のことではありますが、当時で、メカニカル・キーボードを5~6台所有していたと思います。
その後、中国へ渡る際には、ノートPC以外は断捨離したのですが、メカニカル・キーボードだけは実家に残しておきました。
メカニカル・キーボードは、自分の体の一部と同然なので、捨てることはできなかったです。
中国でも当然メカニカル・キーボード
中国では、現地の会社のコンピュータを使います。現地のキーボードは英語配列です。仕事を効率よく実行するために、普段使いの自分のノートPCにも英文キーボードを接続して使うようにしました。
当初は現地で入手できるお手軽価格のメンブレン・キーボードを使っていましたが、せめて自宅では、と思い、淘宝網(タオバオ)で英語配列のメカニカル・キーボードを購入しました。
メカニカルはカタカタとうるさいので寝室に隔離されましたが(苦笑)、快適にPCを使うことができました。
帰国後は・・・
仕事では会社から支給されたノートPCを使わなければならないため、基本的にPC本体のキーボードを使いました。自宅では自分個人のノートPCをそのまま使いました。机の上が狭くて、外付けキーボードを置く余裕が無かったためです。そんな感じのまま4年が過ぎて、昨年から仕事を独立して、引っ越しもしたため、自由にPC環境を構築できるようになりました。
久しぶりのメカニカル・キーボード

会社から支給されていたノートPCは返却して、自分用のデスクトップPCを用意したら、当然外付けのキーボードが必要になります。そこで購入したのがコレです。
このメカニカル・キーボードの特徴
(1)青軸Kailh、ロープロファイル・スイッチを搭載した薄型軽量のメカニカル・キーボード

通常の青軸メカニカル・キーボードはスイッチの構造のせいで結構分厚くなるんですが、この青軸KAILHは背が低いのでキーボード全体が薄いです。

(2)RGB WAVEのできる、LED付きキーボード

各キーはRGBで色が変化します。初期設定では、キーボードの左側から右側にかけて赤・緑・青で色が変化していくので、野球スタジアムでのウェーブみたいに色が移動していく感じでとてもキレイです。
(3)ゲームプレイのためにWINキーをロックできる。
ゲームプレイ時にうっかりWINキーを触るとWindowsのポップアップメニューが表示されたりしてプレイを阻害されますが、このキーボードにはWINキーをロックする機能が搭載されているので、そういう不都合を防止できます。

このメカニカル・キーボードの厳しい点
(1)スペースキーの表面、横並びハイフン4つがダサい。
LEDで光らせるためには何かしら文字や記号が必要だったんでしょうけど、あまりにも適当すぎる。
(2)青軸のタッチとはまるで違う。
青軸と書いてありますが、KAILHは青軸とはまるでタッチが違います。
通常の青軸が「カチャカチャ」という感じで、KAILHは「スコスコ」という感じ。青軸のタッチを期待していただけに、違和感強いです。
(3)送料がかかる。
Amazonのプライム会員だと、たいていの商品は送料無料なのですが、コイツは送料がかかります。Amazon倉庫からではなく、出品者から直接発送するためです。プライム会員にとっては「送料無料だからプライム入会したのに、意味ないじゃんコイツ」ってことになります。
このメカニカル・キーボードの便利な点
(1)LEDがウェーブすること。
ゲーミング・キーボードなら当たり前の機能なのかも知れませんが、色固定で明暗調整だけの「なんちゃってウェーブ」のゲーミング・キーボードが多いので、ちゃんと色でウェーブするのは感動します。
(2)キー高が低めなので手首が疲れにくいです。
メカニカル・キーボードは全体的に分厚くて手首が疲れます。なので手首を休ませられるクッションとかパッドを設置していたのですが、このキーボードなら無くても使えますね。
(3)キータッチも慣れると快適。
「青軸」だと思わなければ、これはこれで快適です。メンブレンみたいにブニュブニュすることはないし、青軸のようにカチャカチャうるさくもない。冷静に考えたら、極めて理想的なキーボードだということに気づきました。
このメカニカル・キーボードの特記事項

Amazonの製品紹介文章中に気になる箇所がありました。
★ご注意1:薄くするために、USBインターフェースのサイズを調整しました。所属ケーブル以外のUSBケーブルが対応できませんので、接続不良があったらうちに連絡して新しいケーブルを再発送します。
専用ケーブルということですかね。カスタマーレビューの書き込みによると、実際にケーブルの調子が悪くなって、新しいケーブルを要求したら、ちゃんと対応してもらえなかった、とありました。
自分のキーボードのケーブルは特に異常はありませんが、ケーブルを抜いて調べてみました。
どう見ても、普通のmicro USBコネクタです。Androidスマホの充電用のやつと同じです。試しに手持ちのAnker製充電ケーブルを使ってPCと接続してみました。
ちゃんとキーボードとして認識されました。文字も入力できました。
Amazonに限らず、ネット通販の場合、初期不良(最初から製品に問題がある)の対応というのは、あまり気分が良いものではありません。
(1)「製品に問題がある」ということを「わざわざ連絡しなければならない」という「わずらわしさ」。
(2)どのような問題か、相手に理解してもらうように「筋道立てて説明しなければならない」という面倒くささ。
(3)返品のための再梱包と発送手続き。物流会社が自宅まで集配に来る時間帯に在宅していなければならない。
(4)返金されたことを確認する必要がある。
(5)上記のために費やされた時間。
(6)「楽しみ」のために買い物したのに、「面倒な手間」と「自分の時間」を消費される「理不尽さ」。
自分は厳しい消費者ではないと思っています。ちょっとのキズぐらいなら気にしないです。製品として、普通に使えるなら「まぁ、いいか」という感じです。
ですが、その製品が正常に使えない、本来の役目を果たすことができない、そういう初期不良はダメです。許せません。
このケーブル不良の場合、手持ちのmicro USBケーブルで使えるならば、たぶん返品要求はしないです。代わりのケーブルを送ってと要求はします。それでケーブルが送られてくれば、その件は終わりです。
ですが、ケーブルが送られずに「返金しますので、商品を送り返して下さい」って言われたら怒りますね。
「その商品を使いたい」から買ったんですよ。返品して返金してもらうために買ったんじゃない。購入した商品を使えるようにする、代替品を送るなどが正しい対応だと思います。客が望んでいるのは、その商品を使うことなんですから。
品質管理を徹底して、初期不良品が無いことが一番理想なわけですが、まぁ、物事に絶対大丈夫というのは有り得ません。不幸にして不良品に当たってしまうことはあります。(私もたまにあります)
そういった場合、販売店さんには、顧客が望んでいるのは「その製品を使えるようにする対応なんだ」ということをよく理解して対応して欲しいと思います。
メカニカル・キーボード導入のその後
このキーボードは購入から2年経ちますが、全く問題なく使えています。
実用性と美しさを兼ね備えた素晴らしいキーボードだと思います。
中華系の販売店でアフターサービス面で不十分なのかも知れませんが、大手のL社でもアフターの対応はダメダメだと聞きます。似たような感じなら、好きなほう買えば良いよね、ということになります。
自分的にはこのキーボードは「当たり」でした。
セールがかかったら、予備にもう一台買おうと思います。
長文をここまでお読みいただきましてありがとうございました。
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